今日の予定: 2012年4月アーカイブ

◆◇◆サマリー◇◆◇
・ユーロ圏景況感が予想以上に悪化
・マーケット=米株式は好調な決算が支えで上昇、円高圧力高まる
・今日の動き=日銀金融政策決定会合、米第一四半期GDP発表

■今日の予定
・日銀金融政策決定会合、追加金融緩和策が焦点に
・東電が特別事業計画を政府に提出

■経済指標
<日>3月の全国消費者物価指数
<日>3月の有効求人倍率
<米>第1四半期のGDP速報値

◎記念日・年中行事
・郵政記念日( 日本)
逓信省が「逓信記念日」として1934年に制定。1871年のこの日に、日本でそれまで
の飛脚制度に代わり新しく郵便制度が実施されたことを記念。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(26日)
■為替 ドル/円     80.93/95
    ユーロ/円    107.15/18

■株  ダウ平均  13,204.62(113.90 +0.87%)
    ナスダック   3,050.61( 20.98  +0.69%)

◎主な動き
.........................................................................
■ユーロ圏景況感が予想以上に悪化
.........................................................................
 欧州委員会が26日発表した4月のユーロ圏の景況感指数は92.8と、エコノミスト予想の94.2を下回った。欧州景気の下振れリスクが高まったとみることができ、ユーロ圏各国による財政再建のための緊縮財政が、景気の悪化を加速させる恐れもあり、苦しい財政・経済運営を迫られそうだ。
 ユーロ圏は欧州中央銀行が実施した大規模な資金供給により信用不安が薄らぎ、景況感は改善に向かっていた。IMFによる資金増強など一連のユーロ圏支援のイベントが終わると再び、信用不安が首をもたげてきた形。ECBによる金融緩和には限界があり、緊縮財政のもとではEU各国による財政政策による景気刺激策ととれない。
 ECBのドラギ総裁は26日にユーロ圏に銀行清算基金の設立を提言しているが、これは不良債権を一掃し、金融面での信用不安を払拭する手段と考えられる。限られた選択肢のなかでは注目に値する政策といえる。

▼ドラギECB総裁、ユーロ圏に銀行清算基金の新設を
▼フランスの3月の失業者数は288万人で11ヶ月連続増加
▼イタリア国債の海外保有残高は40%に、半年で7ポイント低下
▼米の新規失業保険申請件数は高水準続く
▼欧米の景況感悪化で円高圧力、試される日銀の金融緩和策

◆◇◆サマリー◇◆◇
・米金融政策は現状維持・FOMC声明
・マーケット=米金融政策の緩和継続受けニューヨーク市場は上昇
・今日の動き=小沢民主党代表に判決・東京地裁

■今日の予定
・小沢民主党代表に判決・東京地裁
・大飯原発再稼働で住民説明会

■経済指標
<日>4月の中小企業景況調査
<米>週間の新規失業保険申請件数

◎記念日・年中行事
・世界知的所有権の日 (World Intellectual Property Day)( 世界)
知的財産権の啓蒙のため、世界知的所有権機関 (WIPO) が2000年に制定。1970年のこの日に「世界知的所有権機関を設立する条約」が発効し、世界知的所有権機関が発足したことを記念。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(25日)
■為替 ドル/円     81.30/32
    ユーロ/円    107.54/57

■株  ダウ平均  13,090.72(89.16 +0.69%)
    ナスダック  3,029.63(68.03 +2.30%)

◎主な動き
.........................................................................
■米金融政策は現状維持・FOMC声明
.........................................................................
 米連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)は25日、実質的なゼロ金利政策を2014年末まで据え置く方針を確認したが、追加の金融緩和策を実施する可能性は示さなかった。3月と同様に経済は緩やかに拡大しているとの見方を示す一方で、失業率が依然として高止まりしていると米経済の問題点を指摘した。バーナンキ議長はFOMC後の会見で、必要に応じて追加の措置をとることは可能で準備は整っていると従来通り、金融緩和に軸足をおいたスタンスを表明した。

▼欧州中央銀行のドラギ総裁、ユーロ圏は政策の重点を財政再建から成長加速に移すべきと主張・メルケル独首相も賛成を表明
▼オランド仏大統領候補、欧州の財政協定には批准しないと表明
▼3月の米耐久財受注は前月比4.2%と大幅に減少

◆◇◆サマリー◇◆◇
・日銀、追加金融緩和のシナリオ
・マーケット=ユーロ圏の国債入札順調で株価は上昇、NYダウ13000ドル回復
・今日の動き=米FOMC結果発表、在日米軍再編で中間報告

■今日の予定
・米連邦準備制度理事会が金融政策発表
・在日米軍再編見直しで中間報告
・朝鮮人民軍創建80周年記念日

■経済指標
<日>3月の自動車大手8社の生産・販売・輸出実績
<米>3月の耐久財受注

◎記念日・年中行事
・DNAの日(英語版)
1953年のこの日発行の『ネイチャー』誌にフランシス・クリックとジェームズ・ワトソンのDNAの二重らせん構造を発表する論文が掲載された。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(24日)
■為替 ドル/円     81.31/33
    ユーロ/円    107.24/27

■株  ダウ平均  13,001.56(74.39 +0.58%)
    ナスダック  2,961.60(-8.85 -0.30%)

◎主な動き
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■日銀、追加金融緩和のシナリオ
.........................................................................
 欧州は緊縮財政問題で内閣が総辞職したオランダの国債入札が無難に終了したことからユーロ危機は小康状態。日本銀行が27日の金融政策決定会合でまとめる金融緩和策に関心が集まっている。白川総裁らが講演などでデフレ対策として金融緩和の必要性を盛んに強調したことから、緩和策の内容も長期国債を中心に資産買入基金を5─10兆円増額、買い入れ期間の延長、より長期の債権の購入などと報道されている。
 日銀の政策決定前に米連邦制度理事会が今日、FOMCの結果をうけて、金融政策を発表するので、米の動向をみながら日銀も政策を決定することになる。
 沈黙を守ることが多かった白川総裁ら日銀幹部が今回はよくしゃべる。金融緩和の内容について、メディアが先行する形を許し、27日の発表でサプライズがあるのか。サプライズがなければ円高に転換するとの見方もある。日銀が描く金融緩和のシナリオはスイス中銀のような思い切った内容になるのか。

▼スペイン国債入札順調、保証コス(CDS)も低下
▼米の住宅価格指数が10ヶ月ぶりに上昇、住宅市場に回復の兆し
▼メルケル独首相、フランスのオランド大統領候補の反緊縮財政路線を批判
▼米カリフォルニアで狂牛病の乳牛発見
◆◇◆サマリー◇◆◇
・ユーロ危機第二幕へ・緊縮疲れで政治経済不安が表面化
・マーケット=ユーロ危機再燃で欧米株価は下落
・今日の動き=米連邦公開市場委(FOMC)開催

■今日の予定
・米連邦公開市場委(FOMC)(25日まで)
・原子力委員会
・AIJ関連で証人喚問(参議院)

■経済指標
<豪>第1四半期消費者物価
<米>3月の米新築住宅販売

◎記念日・年中行事
・日本ダービー記念日
1932年のこの日、目黒競馬場で日本初のダービーが開催された。イギリスのダービーステークスに倣って企画されたもので、19頭が出走し一番人気のワカタカが優勝した。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(23日)
■為替 ドル/円     81.14/16
    ユーロ/円    106.77/80

■株  ダウ平均  12,927.17(-102.09 -0.78%)
    ナスダック  2,970.45( -30.00 -1.00%)

◎主な動き
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■ユーロ危機第二幕へ・緊縮疲れで政治経済不安が表面化
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 国際通貨基金(IMF)がユーロ危機回避に4300億ドル超の基金増強を発表した週明けに世界同時株安、ユーロは売られ、リスク回避通貨の円が全面高の展開に。世界はIMFの基金増強ぐらいでは欧州危機は回避できないと回答した。ユーロの結束のため、加盟国に厳しい財政規律を課したが、フランス、オランダで国民が反発し、ユーロ危機対策を主導してきたメルケル独首相の盟友であるフランスのサルコジ大統領が大統領選の第一回目の投票で敗北。オランダの連立政権が歳出削減への理解が得られず崩壊したというニュースに衝撃が走った。
 スペイン、ギリシャなどの財政赤字は深刻で、財政再建のために国民に犠牲を強いることは困難な状況。緊縮財政を進めてきた仏、オランダの現政権が敗れれば、財政再建路線は宙に浮く。
 また、財政再建を優先した結果、EUの経済は低迷が続き、税収が落ち込み、財政再建の足かせとなる構図だ。ユーロ圏のなかでは経済が安定し一人勝ちにみえるドイツは孤立する可能性もあり、ユーロ圏の結束が維持できるかどうかも不安になってきた。
 ユーロ危機を回避するには、政府や民間投資を上向かせ、経済成長路線を軌道にのせる必要がある。それも、欧州中央銀行による大金融緩和、IMFの基金増強の効果が消えるまでの短時間に実現できなければユーロ危機第二幕はユーロ崩壊のシナリオになりかねない。

▼連立内閣が総辞職・総選挙へ、政局不安でオランダ国債の保証コストが上昇
▼2011年のスペインの財政赤字はGDP比8.5%で欧州委員会の予想を上回る
▼欧米で欧州中央銀行の利下げや金融緩和の効果を疑問視する発言が相次ぐ
▼全原発停止でこの夏の電力不足は深刻に・電力各社の見通し

◆◇◆サマリー◇◆◇
・円高阻止は27日の日銀追加緩和が焦点
・マーケット=G20うけてリスク緩和、欧米株価は上昇
・今日の動き=中国と欧州の景気指数の発表

■今日の予定
・EU外相理事会
・南シナ海で米軍がベトナムと軍事演習
・北京モーターショー(一般公開は27日から)

■経済指標
<日>3月の全国スーパー売上高
<中国>4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
<EU>4月のユーロ圏PMI速報値

◎記念日・年中行事
地ビールの日
1516年のこの日、バイエルン国王ウィルヘルム4世が「ビール純粋令」を発布したことにちなむ。ドイツではこの日が「ビールの日」(Tag des Deutschen Bieres) になっている。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(20日)
■為替 ドル/円     81.49/50
    ユーロ/円    107.76/77

■株  ダウ平均  13,029.26(65.16 +0.50%)
    ナスダック  3,000.45(-7.11 -0.24%)

◎主な動き
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■円高阻止は27日の日銀追加緩和が焦点
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 日本政府はEU支援を目的としたIMFの基金増強に600億ドルの拠出を表明、IMFは総額で4300億ドルを超す基金増額となる。日本の同盟国である米が欧州の問題は欧州で、IMFが基金を増強しても危機の回避にはつながらないと、基金増強に反対するしているにもかかわらず、欧州に組みした。内政が行き詰まるなかで、安住財務相は日本主導でユーロ圏の危機を回避したと自画自賛するが、IMFの救済資金を増強はユーロ圏に内在する本質的な問題解決にはつながらない。時間はかせげたが危機の再発は避けられず、円高リスクが消えることはない。
 こうしたなかで注目は27日の日銀政策決定会合で打ち出される金融緩和策だ。先週以来、白川日銀総裁、西村副総裁が盛んに金融緩和をアピールしている。日銀は2月にデフレからの脱却を目的に消費者物価指数の上昇率1%を目標とする「インフレターゲット」を設定した。1%達成は困難な状況であり、27日には国債などを買い入れる基金(現在65兆円)の増額や買い入れ期間の延長などを打ち出すものとみられる。
 白川総裁は21日にワシントンで「際限のない国債買い入れは制御不能なインフレを招く」と過度な国債買い入れには慎重な姿勢を示した。日本政府は財政政策によるデフレの克服、円高阻止は無理として、日銀に責任をおしつける姿勢を鮮明にしているだけに、日銀が米連邦準備制度理事会のような思い切った追加緩和を実施するとは思えない。27日に向けて政府と日銀のかけひきが続きそうだ。

▼米はIMFへの資金拠出を拒否、ブラジルと中国は明言せず
▼英国は米に配慮し拠出額は150億ドルに、突出した日本の拠出額600億ドル
▼欧州中央銀行の巨額資金供給、IMF支援はユーロ圏各国の改革を阻害し危機を助長するとの指摘も。ギリシャの1-3月期の財政赤字は前期に比べ大幅増
▼欧州の問題は金融政策では解決できないと独連銀総裁
▼東北復興の遅れ、拙劣な原発対応などから野田内閣の支持率は30%割れ

◆◇◆サマリー◇◆◇
・スペインが目標上限の国債調達
・マーケット=米の弱い経済指標に欧米で株価が下落
・今日の動き=G20とIMF総会の結果発表へ

■今日の予定
・国際通貨基金・世界銀行年次総会
・オリンパスが臨時株主総会で新経営陣を専任へ

■経済指標
<日>2011年度と3月の大口電力需要速報
<日>3月の主要コンビニ売上高
<独>4月IFO景況指数

◎記念日・年中行事
・郵政記念日( 日本)
逓信省が「逓信記念日」として1934年に制定。1871年のこの日に、日本でそれまでの飛脚制度に代わり新しく郵便制度が実施されたことを記念。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(19日)
■為替 ドル/円     81.56/58
    ユーロ/円    107.18/21

■株  ダウ平均  12,964.10(-68.65 -0.53%)
    ナスダック   3,007.56(-23.89 -0.79%)

◎主な動き
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■スペインが目標上限の国債調達
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 スペインは19日実施した国債入札で予定の上限であ25億ユーロを調達できた。10年国債の利回りは、5.743%で1月に比べると上昇したが、調達コストの上昇により財政の危険水域となる6%には達しなかった。欧州中央銀行による大量資金供給により調達した資金を活用して銀行が国債を買い入れたのは明らかで、今回はなんとかしのげたが、欧州中銀の資金供給効果が薄まるごとにスペイン国債の金利は上昇するとみられる。
 スペイン10年債の金利は16日に6%を突破したばかり。失業率が24%という厳しい経済、財政状況に変化はない。

▼ラガルドIMF専務理事、世界経済の回復は弱く欧州を震源とするリスクを強調
▼IMFの財源強化資金はいまだ3200億ドル、米は協力拒否
▼米の雇用、住宅の弱い指標が株価を引き下げ
▼日銀緩和観測で円安に
▼野田政権、東電会長に弁護士を起用・国家管理会社化鮮明に

■今日の予定
・G20財務相・中央銀行総裁会議
・スペイン国債入札
・白川日銀総裁、ワシントンで講演

■経済指標
<日>3月の貿易統計
<米>3月の中古住宅販売件数
<米>週間の新規失業保険申請件数

◎記念日・年中行事
・地図の日(最初の一歩の日)
寛政12年閏4月19日(1800年6月11日)、伊能忠敬が蝦夷地の測量を行うため江戸を出発したことに因む。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(18日)
■為替 ドル/円     81.22/24
    ユーロ/円    106.58/61

■株  ダウ平均  13,031.50(-84.04 -0.64%)
    ナスダック  3,031.54(-11.28 -0.37%)

◎主な動き
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■スペイン破綻のシナリオ
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 長期国債金利7%でギリシャは救済を求めた。スペインの10年債の金利も7%に向けて上昇を続ける、欧米のシンクタンクなどで悲観のシナリオが相次いでいる。欧州中央銀行、米連邦準備制度理事会による異例の超金融緩和の効果が薄れ、余剰資金がスペイン国債の購入に向かわなくなる。ドイツなどはスペインに対し、欧州中央銀行によるスペイン国債の買い支えは期待すべきでないと釘をさす。欧州中銀もこれ以上のバランスシートの悪化は避けたいところで、第三次の資金供給は難しい。
 また、IMFのラガルド専務理事は欧州危機の再燃に備え、IMFの資金を増強する考えだが、ガイトナー米財務長官はIMFを危機に巻き込む可能性がある欧州支援に消極的。スペインだけでなくイタリアの危機も進行中で、両国の国債金利が7%に向けて上昇を続けるようなら悪材料が次々に登場、ギリシャと同じ道を進む。
 IMFは危機が再燃した場合、欧州銀行は総額で300兆円以上の資産を失うとのレポートを発表、早めの対策を促している。
 本日、焦点のスペイン国債の入札、G20財務相・中央銀行総裁会議が行われる。

▼スペインの銀行不良債権比率が8.16%、イタリアは6.3%に上昇
▼バイトマン独連銀総裁、欧州中銀による国債買い入れ、3回目の資金供給を否定
▼ジョルダン新スイス中銀総裁、スイスフラン防衛の決意を表明

◆◇◆サマリー◇◆◇
・欧州懸念が後退し欧米株価が急騰
・マーケット=円が全面安の展開に
・今日の動き=中国が3月の主要70都市住宅価格を発表

■今日の予定
・ブラジル中銀が政策金利発表
・ロンドン五輪100日前イベント
・シンクロナイズドスイミング ロンドン五輪世界最終予選

■経済指標
<中国>3月の主要70都市住宅価格
<英>3月の失業率
<EU>2月経常収支


◎記念日・年中行事
発明の日
1885年のこの日に現在の「特許法」の元となる「専売特許条例」が公布されたことに由来し、発明協会が1954年に制定。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(16日)
■為替 ドル/円     80.92/94
    ユーロ/円    106.22/25

■株  ダウ平均  13,115.54(194.13 +1.50%)
    ナスダック  3,042.82( 54.42 +1.82%)

◎主な動き
.........................................................................
■欧州懸念が後退し欧米株価が急騰
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 スペインが17日実施した国債入札が好調で予定の30億ユーロを上回る落札があり、欧州懸念が後退、さらにIMFが世界経済見通しを上方修正したことで、欧州株式市場はことし最大の上昇、米国ニューヨーク・ダウ平均も一時200ドルを上回る上昇となった。米国主要企業の決算も予想を上回る好決算にわいており、欧州危機、中国の成長鈍化という爆弾を抱えながらも明るい兆しがみえてきた。ただ、欧州、中国の危機はそう遠くないうちに爆発する可能性は高く、IMFレポートは楽観的すぎるきらいがある。

▼IMF、世界経済見通しを上方修正・米国が牽引役となり成長率を押し上げ
▼IMF、欧州危機回避に欧州中銀による政策金利の引き下げと銀行支援を提言
▼ドイツ、IMFに欧州の取り組み以上の規模の支援となる能力拡大を要請
▼北朝鮮、2月の米朝合意を白紙撤回へ

◆◇◆サマリー◇◆◇
・タイタニック状態の日本経済
・マーケット=欧州危機懸念で円が対ドル、対ユーロで急騰
・今日の動き=ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が講演

■今日の予定
・ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が講演
・豪中銀の理事会議事録
・インド中銀が金融政策決定会合

■経済指標
<日>3月の消費動向調査
<米>3月の米鉱工業生産
<米>3月の米住宅着工件数

◎記念日・年中行事
・恐竜の日
1923年のこの日、アメリカの動物学者ロイ・チャップマン・アンドリュースがゴビ砂漠へ向けて北京を出発したことに因む。その後5年間に及ぶ旅行中に、恐竜の卵の化石を世界で初めて発見し、その後の本格的な恐竜研究の始まりになった。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(16日)
■為替 ドル/円     80.38/40
    ユーロ/円    105.65/68

■株  ダウ平均  12,921.41( 71.82 +0.56%)
    ナスダック   2,988.40(-22.93 -0.76%)

◎主な動き
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■タイタニック状態の日本経済
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 スペインの10年国債が利払い負担増加で危険水域といわれる6%を突破、スペインを震源とするユーロ危機の再来が現実味を帯びてきた。財政危機のなかで深刻な景気後退に突入したスペイン。国債価格の下落が続けば危機は欧州の銀行を直撃し、世界中に広がる。スペイン政府は欧州中銀(ECB)に国債の買取を求めているが、ECBは動かず。先週はスペインとともに債務問題を抱えるイタリアが改革の遅れなどから、国債利回りが上昇、証券市場で有力銀行の株価が急落、取引停止となっている。
 経営の安定を損なうとしてECBの国債買取を牽制するドイツがECBの行動を制約しているが、ECBがスペイン国債買取を開始しなければ、スペイン債権を抱える欧州銀行の経営を直撃、危機は欧州を席巻し世界経済はパニックに陥る可能性が指摘されている。危機回避通貨の円は対ユーロでは2月以来の水準に上昇、対ドルでもトップの上昇を示している。週末から開かれるIMFの総会に期待する向きもあるが、米はIMFによる欧州支援に強く反対しており、波乱含みの展開。本日、ドラギECB総裁がどのような発言をするのか注目が集まる。
 日本は民主党政権下、政治は空転。白川日銀総裁は昨日の講演でも円高、景気問題を他人ごとのように論評、打開策を打ち出す気配はない。日本経済は推力を失い、カジも効かないタイタニック状態に陥っている。

▼スペイン10年債の利回りが6.1%を突破、イタリア債は5.6%に
▼欧米株式市場は米小売売上げの上昇を好感し上昇、危機反映し銀行株は下落
▼世銀総裁に米指名のダートマス大学学長のキム氏

◆◇◆サマリー◇◆◇
・スペイン債の保証コストが過去最高に
・マーケット=リスク回避志向強まり株価は下落、ドルが全面高
・今日の動き=世界経済フォーラム(WEF)中南米会議

■今日の予定
・白川日銀総裁、信託大会で発言
・ボストンマラソン

■経済指標
<日>3月の全国百貨店売上高
<EU>ユーロ圏2月貿易収支
<米>3月小売売上高 
<米>4月ニューヨーク連銀製造業景気指数

◎記念日・年中行事
・チャップリンデー
喜劇俳優・チャールズ・チャップリンの誕生日。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(13日)
■為替 ドル/円     80.89/90
    ユーロ/円    105.79/81

■株  ダウ平均  12,849.59(-136.99 -1.05%)
    ナスダック  3,011.33( -44.22 -1.45%)

◎主な動き
.........................................................................
■スペイン債の保証コストが過去最高に
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 スペインは救済可能なのか。経済危機の震源地はスペインに移動した。ギリシャ危機で話題になった債権の保証コストであるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が先週、スペイン債でもリスク指標として話題になった。スペイン債のCDSが過去最高を記録、欧州中央銀行(ECB)の政策委員であるオランダ中央銀行総裁がECBによるスペイン国債の買い入れを否定する発言をしたことから、スペイン10年国債の利回りは危険水域とされる6%に到達。ユーロ危機再燃の懸念が高まり、ユーロは急落、ニューヨーク・ダウ平均株価も急落した。
 ギリシャやアイルランドに比べ経済規模が大きいスペインが危機に陥れば、世界の金融システムも危機にさらされる。スペインは南アメリカ諸国と経済的に強く結びついており、スペイン破綻の破壊力はリーマンショックの比ではない。

▼中国、人民元の変動幅を0.5%から1%に拡大
▼フランス中銀総裁、次期大統領の課題は財政赤字の削減と注文
▼野田政権の大飯原発再稼働容認に批判相次ぎ、再稼働実現は難しい情勢に

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