◆◇◆サマリー◇◆◇
・ユーロ圏景況感が予想以上に悪化
・マーケット=米株式は好調な決算が支えで上昇、円高圧力高まる
・今日の動き=日銀金融政策決定会合、米第一四半期GDP発表
■今日の予定
・日銀金融政策決定会合、追加金融緩和策が焦点に
・東電が特別事業計画を政府に提出
■経済指標
<日>3月の全国消費者物価指数
<日>3月の有効求人倍率
<米>第1四半期のGDP速報値
◎記念日・年中行事
・郵政記念日( 日本)
逓信省が「逓信記念日」として1934年に制定。1871年のこの日に、日本でそれまで
の飛脚制度に代わり新しく郵便制度が実施されたことを記念。
┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場月(26日)
■為替 ドル/円 80.93/95
ユーロ/円 107.15/18
■株 ダウ平均 13,204.62(113.90 +0.87%)
ナスダック 3,050.61( 20.98 +0.69%)
◎主な動き
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■ユーロ圏景況感が予想以上に悪化
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欧州委員会が26日発表した4月のユーロ圏の景況感指数は92.8と、エコノミスト予想の94.2を下回った。欧州景気の下振れリスクが高まったとみることができ、ユーロ圏各国による財政再建のための緊縮財政が、景気の悪化を加速させる恐れもあり、苦しい財政・経済運営を迫られそうだ。
ユーロ圏は欧州中央銀行が実施した大規模な資金供給により信用不安が薄らぎ、景況感は改善に向かっていた。IMFによる資金増強など一連のユーロ圏支援のイベントが終わると再び、信用不安が首をもたげてきた形。ECBによる金融緩和には限界があり、緊縮財政のもとではEU各国による財政政策による景気刺激策ととれない。
ECBのドラギ総裁は26日にユーロ圏に銀行清算基金の設立を提言しているが、これは不良債権を一掃し、金融面での信用不安を払拭する手段と考えられる。限られた選択肢のなかでは注目に値する政策といえる。
▼ドラギECB総裁、ユーロ圏に銀行清算基金の新設を
▼フランスの3月の失業者数は288万人で11ヶ月連続増加
▼イタリア国債の海外保有残高は40%に、半年で7ポイント低下
▼米の新規失業保険申請件数は高水準続く
▼欧米の景況感悪化で円高圧力、試される日銀の金融緩和策