◆◇◆サマリー◇◆◇
・ユーロ危機再燃や脆い米景気に危機感
・マーケット=リスク回避の動き強まりアジア、欧州株価が下落、円全面高
・今日の動き=EU財務相会議、米国務長官のサウジ訪問、日本は消費税増税問題
■今日の予定
・消費増税法案を閣議決定へ
・EU財務相理事会
・米国務長官がサウジ訪問
■経済指標
<日>2月の全国消費者物価指数
<日>2月の有効求人倍率
<日>2月の鉱工業生産・出荷・在庫指数速報
<日>3月の為替介入実績
<米>2月の米個人所得・消費
◎記念日・年中行事
・マフィアの日
1282年のこの日、イタリアシチリア島で「マフィア」という言葉の由来とされるシチリアの晩鐘事件が発生したことに由来。
┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎ニューヨーク市場(29日)
■為替 ドル/円 82.41/43
ユーロ/円 109.58/62
■株 ダウ平均 13,145.82(19.61 +0.15%)
ナスダック 3,095.36( -9.60 -0.31%)
◎主な動き
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■ユーロ危機再燃や脆い米景気に危機感
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29日は世界経済の危機感を強める動きが目立った。欧州では米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズがギリシャが再び債務再編に迫られると指摘、ギリシャ危機の波及が指摘されているスペイン、イタリアの国際は大幅に下落した。スペインは厳しい経済状況のなかで改革を進めているが、労組がゼネストを実施するなど赤字財政脱却を目指す改革の難しさが浮き彫りになってきた。
一方、米国では28日発表の2月の米製造業耐久財受注が予想を下回ったのに続き、労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数が予想以上に多かったことから、米経済の本格回復には時間がかかるとの見方が広がった。中国経済の減速感も強まり、世界規模で景気が後退するとの見方から、アジアに続き、欧米でも株価が下落。リスク回避の動きから円が全面高の展開となっている。
▼OECD、ユーロ圏の回復は米国やカナダに大幅に遅れていると指摘
▼BRICSサミット、金融政策などで先進国を批判
▼米第4四半期のGDP確定値は年率3%増、個人所得は上昇修正
▼日本は東電の資本注入問題、消費税増税議論がまとまらず政局は混迷