今日の予定: 2012年2月アーカイブ

2012年2月29日（水）先負－－欧州中央銀行が2回目の大規模資金供給

2012年2月29日 06:44 今日の予定 | コメント(0)

◆◇◆サマリー◇◆◇

・重要ニュース＝欧州中央銀行が2回目の大規模資金供給

・マーケット＝NY株価が1万3000ドル台回復、景気回復期待から

・今日の動き＝日本で党首討論会、衆議院解散の時期さぐる

・キーワード＝「３年物の長期資金供給オペ（ＬＴＲＯ）」とは

■今日の予定

・欧州中央銀行が３年物資金供給オペ

・衆議院予算委員会(9:00)、党首討論(15:00)

・バーナンキ米ＦＲＢ議長が議会証言

・米地区連銀景況報告（ベージュブック）

・東京スカイツリーが完工

■経済指標

<日>１月の鉱工業生産指数

<日>１月の自動車生産・輸出実績

<米>10-12月期の米ＧＤＰ改定値

<インド>10-12月期のＧＤＰ

◎記念日・年中行事

・閏日

日本などでは2月29日を閏日としている。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◎ニューヨーク市場（ 28日）

■為替　ドル/円 80.42/44

　　 ユーロ/円 108.34/38

■株　　ダウ平均　 13,005.12(+23.61 +0.18%)

　　　　ナスダック 2,986.76(+20.60 +0.69%)

◎主な動き

.........................................................................

■欧州中央銀行が2回目の大規模資金供給

.........................................................................

欧州中央銀行(ECB)が29日、昨年12月に続いての大規模資金供給を行う。３年物の長期資金供給オペ（ＬＴＲＯ）と呼ぶ手法により、ECBは5000億ユーロを市場に供給する。昨年12月の4890億ユーロと合わせると総額1兆ユーロの資金供給となり、債務危機による金融機関の資金逼迫を回避する。

　12月のＬＴＲＯで得た資金により、欧州の銀行はイタリア、スペインの国債を大量に購入、国債価格を下支えするなど市場の安定に効果をあげた。ECBの大規模資金供給への期待感から欧州株価、ユーロが上昇している。市場への大量資金供給で欧州の景気後退に歯止めをかけるねらいもある。ただし、日米とも景気回復のために大量資金供給を続けており、EUによる大量資金供給で市場に資金はあふれかえっており、マネーの暴走による世界経済への悪影響を懸念する声も強い。

　・ECBの大量資金供給への期待でユーロが対ドルで上昇

　・アイルランド、ＥＵ財政協定の批准の問う国民投票を実施へ

▼原油価格が急落、米耐久財統計の悪化で燃料需要の低迷を懸念

▼景気回復期待でニューヨークダウ平均株価が終値で1万3000ドルを回復

■重要キーワード＝「３年物の長期資金供給オペ（ＬＴＲＯ）」とは

　LTROは、Long-Term Refinance Operation（長期リファイナンス・オペ）の略。ECBが、欧州の金融機関が保有している国債などの担保債権を買い入れて、資金を供給する。欧州債務問題による金融機関の資金不足を一気に解消する効果をあげた。

　１％という超低金利であり、国債を購入しても十分、利ざやを稼げる。銀行は供給を受けた資金で国債を購入したので、急落した債務問題国の国債価格の安定（金利の低下）にもつながった。

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2012年2月28日（火）友引－－欧州首脳会議でファイアウォールを構築できるかが焦点

2012年2月28日 06:46 今日の予定 | コメント(0)

◆◇◆サマリー◇◆◇

・重要ニュース＝欧州首脳会議でファイアウォールを構築できるかが焦点に

・マーケット＝ドル高の是正が進み円高進む

・今日の動き＝中東の政局と原油価格の上昇、米国景気指数の発表

・キーワード＝「ファイアウォール」とは

■今日の予定

・衆院予算委「マニフェスト」集中審議

・ゼーリック世界銀行総裁が北京で記者会見

・ＥＵがセルビア加盟を協議

■経済指標

<日>１月の商業販売統計速報

<米>12月のケース・シラー住宅価格指数

<米>２月の消費者信頼感指数

◎記念日・年中行事

・バカヤローの日（日本）

1953年のこの日、当時の首相吉田茂が衆議院予算委員会で「バカヤロー」と発言した事に由来

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◎ニューヨーク市場（ 27日）

■為替　ドル/円 80.57/59

　　ユーロ/円 107.92/96

■株　　ダウ平均　 12,981.51(-1.44 -0.01%)

　　　　ナスダック 2,966.16(+2.41 +0.08%)

◎主な動き

.■欧州首脳会議でファイアウォールを構築できるかが焦点に

メキシコのG20で欧州支援については実質的に決裂、IMFの資金拡充などによる支援策は4月まで先送りされた。当面の焦点となるのが3月１、2日に開催される欧州首脳会議で米のガイトナー財務長官が指摘した「ファイアーウォール」の構築ができるかどうかが焦点となる。具体的には欧州安定化基金の規模を7500億ドルまで拡充が焦点。米は欧州発の危機の波及を恐れており、欧州首脳会議で抜本的な対策を打ち出さなければ米を始めとする国際社会はIMFによる支援の枠組を認めない可能性もある。

　・ドイツ議会、1300億ユーロの第２次ギリシャ支援を承認

　・欧州株価は下落、G20でのIMF出資拒否で

　・S&P、欧州金融安定化基金の格付け見通しを引き下げ

▼米住宅市場が回復との見方で米株式市場は下げ止まる

▼ドル高の是正が進み円高進む

▼日清製粉グループ、米９位の製粉会社を買収

▼ＥＵ、シリアの制裁強化、シリア中銀の資産凍結など

■キーワード＝ファイアウォールとは

　ガイトナー米財務長官がEUにより協力な「ファイアウォール」の構築を要求し、G20ではIMFによるEU支援は見送られました。ファイアウォールとは日本語に訳すと防火壁。インターネットの世界ではネットワークへの外部からの侵入を防ぐ壁をいいます。金融用語では銀行業務と証券業務との間に隔壁を設けることを指します。ガイトナー財務長官はEUの債務危機が米国などに波及しなためのより、強力な対策が必要という意味で「ファイアウォール」という表現を使いました。

　ドイツ議会は第二次ギリシャ支援を承認しましたが、第二次支援は失敗する可能性が高いと見られています。ガイトナー財務長官はドイツが中心となり欧州金融安定化基金の大幅な強化を求めたわけですが、ドイツ国内はこれ以上の支援強化に反対のムードが根強い。ファイアウォールを強化できるのか3月１、２日の欧州首脳会議での議論に注目です。

2月27日（月）先勝－－G20でIMFの欧州支援めぐり米独の対立が表面化

2012年2月27日 05:09 今日の予定 | コメント(0)

◆◇◆サマリー◇◆◇

・重要ニュース＝メキシコでのG20、IMFの欧州支援めぐり米独の対立が表面化

・マーケット＝貿易収支の赤字などから円が急落

・今日の動き＝円相場、原油価格、日経平均株価の週明けの動きに注目

■今日の予定

・野田首相が仲井真弘多沖縄県知事と会談

・米韓合同軍事演習

■経済指標

<日>２月上旬の貿易統計

<日>２月の地域経済動向

◎記念日・年中行事

・絆の日

2月14日のバレンタインデーと3月14日のホワイトデーの間に「恋人同士の絆を深める日」を設けようと、結婚カウンセラー等が制定した日。絆の「ずな」→「づな」→「ツー・ナナ」→「27」の語呂あわせから、2月27日が選ばれた。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◎ニューヨーク市場（ 24日）

■為替　ドル/円 81.07/08

　　ユーロ/円 109.09/11

■株　　ダウ平均　 12,982.95(-1.74 -0.01%)

　　　　ナスダック　2,963.75(+6.77 +0.23%)

◎主な動き

.........................................................................

■IMFの欧州支援めぐり米独の対立が表面化

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メキシコ市で開中の20カ国・地域（Ｇ20）財務相・中央銀行総裁会議で、国際通貨基金（IMF）によるギリシャ支援に消極的な米とドイツの意見が表面化し、IMFが予定通りギリシャ支援に必要な資金を各国の出資によってまかなえるかどうか微妙な情勢になってきた。

　米はもとともIMFが欧州危機に関わることに後ろ向きな姿勢を示してきたが、ガイトナー財務長官はメキシコ市で欧州が対策を強化して、債務危機解決を信頼できるものにすべきであると指摘、ドイツのショイブレ財務相がこれにすでに十分な対策をとっていると反論。

　米国の後ろ向きな姿勢に加えて、新興国は出資の見返りにIMFでの発言権の強化を求めており、欧州の思惑通りにIMFによる欧州支援の枠組ができるかどうかは不透明。会議では欧州によるさらなる努力を求め、具体策は４月の会議に先送りされた。欧州債務危機は欧州中央銀行の大量資金供給で小康状態を保っているが、この効果は限定的との見方が強く、国際社会による支援の枠組づくりが遅れると再び、欧州危機が再燃する可能性は高い。

▼イラン情勢で原油価格が急騰

▼円急落で対ドル一時81円台

▼国際原子力機関、イランのウラン濃縮活動が急拡大との懸念陽明

▼チュニジアでシリア問題について国際会合、アサド政権に弾圧停止を要求

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2012年2月24日（金）仏滅－－ギリシャ問題不透明のなかでもユーロは急騰

2012年2月24日 06:38 今日の予定 | コメント(0)

◆◇◆サマリー◇◆◇

・重要ニュース＝ギリシャ問題不透明のなかでもユーロは急騰

・マーケット＝ニューヨーク株価は上昇、雇用改善などで

・今日の動き＝週末メキシコ開催のG20を前に次官級会合、ユーロ危機支援が焦点

■今日の予定

・Ｇ２０財務次官・中央銀行副総裁会議

・シリア情勢で国際会合

・サッカー　キリン・チャレンジカップ　日本 - アイスランド

■経済指標

<独>第4四半期個人消費

<米>1月の新築住宅販売件数

◎記念日・年中行事

・国旗の日（英語版）（メキシコ）

1821年のこの日、メキシコ独立革命の指導者アグスティン・デ・イトゥルビデがメキシコのスペインからの独立のための三原則「イグアラ綱領」を発表し、ビセンテ・ゲレロがメキシコの国旗に忠誠を誓ったことを記念。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◎ニューヨーク市場（ 23日）

■為替　ドル/円 79.93/38

　　ユーロ/円 106.90/94

■株　　ダウ平均　 12,984.69(+46.02 +0.36%)

　　　　ナスダック　2,956.98(+23.81 +0.81%)

◎主な動き

.........................................................................

■ギリシャ問題不透明のなかでもユーロは急騰

.........................................................................

ギリシャ議会は23日、ギリシャ債権保有者に損失を強制できる債務交換法案を可決、これを受けて民間債務処理が近く開始される。米ヘッジファンドなどは損失を強制されれば、国債の保険であるクレジット・デフォルト・スワップ（CDS)を発動、債権を全額回収する構え。ギリシャは約2000億ユーロの民間債務圧縮（70％以上カット）を実現しなければ、債務のGDP比率を2020年まで120％にする目標達成は困難になるため、強制措置を使っても圧縮を実現せざるおえない。

　結果、クレジット・デフォルト・スワップが発動されれば、主に米国といわれているCDSの引受先の金融機関は額面の全額を支払う必要があり、ギリシャ問題でのCDS発動の影響が世界金融にどこまで広がるか懸念される。ギリシャ問題の先行き不透明間から欧州株価は下落しているが、ユーロは急騰した。独の景気指数の改善などが理由とされるが、むしろ、来週欧州中央銀行が実施する5000億ユーロの資金供給で債務危機が緩和されるとの期待感の広がりだろう。週末にメキシコで開催されるG20の成り行き、また、来週、イタリアが実施する大規模な国債入札の結果が先行きをみるうえでの試金石となる。

　・ギリシャ債務で民間は実質70％以上の損失

　・欧州委員会が2012年のEU経済成長をマイナス0.3％に下方修正、景気後退入りか

　・仏・ベルギー系金融会社のデクシアが2011年に116億ユーロの純損失

▼米で雇用改善の動き強まる、新規失業保険申請が減少し2008年3月の水準に

▼円はドルに対して上昇、80円割れ

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2012年2月23日（木）先負－－欧州経済に減速懸念高まる

2012年2月23日 05:56 今日の予定 | コメント(0)

◆◇◆サマリー◇◆◇

・重要ニュース＝欧州経済に減速懸念高まる

・マーケット＝欧州の景気懸念で欧米株価が下落

・今日の動き＝80円台の前半に下落した円の動向が焦点

■今日の予定

・欧州委員会が経済予測を発表

・北朝鮮核問題をめぐる米朝高官会談

・皇太子さま誕生日

■経済指標

<日>2011年の全国マンション市場動向

<米>週間の新規失業保険申請件数

◎記念日・年中行事

・祖国防衛の日（英語版）（ロシア）

1918年のこの日、ソ連の赤軍がドイツ帝国軍に初めて勝利したことを記念。当初は赤軍の日で、1949年に陸軍記念日となり、ソ連崩壊後の1991年に現在の名称になった。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◎ニューヨーク市場（ 22日）

■為替　ドル/円 80.28/30

　　ユーロ/円 106.33/37

■株　　ダウ平均　 12,928.64(-37.05 -0.29%)

　　　　ナスダック　2,933.17(-15.40 -0.52%)

◎主な動き

.........................................................................

■欧州経済に減速懸念高まる

.........................................................................

22日に発表されたユーロ圏購買担当者景気指数（ＰＭＩ）がが予想外に悪化し、ユーロ圏経済の減速懸念が高まった。特にサービス部門のＰＭＩが１月の50.4から49.4と景況感の改善と悪化の分岐点となる50を割り込み、エコノミストの予想を大幅に下回る結果となった。ギリシャをはじめとする債務問題の解決には力強い経済成長が求められており、29日に欧州中央銀行が実施する5000億ユーロの資金供給がどのような効果をもたらすかが注目される。

　ユーロ圏は昨年末から超金融緩和に動き出したが、金融緩和で先行する米国はユーロ圏の金融緩和政策により、米国の金融緩和の効果が減殺される懸念がある。中国、日本も超金融緩和に動き出したことから、米はより効果的な景気対策を打ち出す可能性がある。

　・欧米株価が下落、予想外の欧州景気指標の悪化で

　・バローゾ欧州委員長、経済成長の加速に改革の必要性を強調

　・欧州委委員会、財政赤字対策を怠ったとしてハンガリーに制裁措置

　・イギリスがさらなる金融緩和の可能性、2月の中銀議事録で

　・格付け会社のフィッチ、ギリシャの格付けを2段階引き下げ

■円が80円台前半に下落

　ニューヨーク市場で円が80円37銭まで下落した。日米の金利差や原油価格の上昇などの理由があげられているが、短期の投機筋によるとの指摘もあり、この先の円の動向が注目されている。日本の輸出産業にとってはプラスの要素だが、石油など資源価格が上昇している中での円安は日本経済にとって必ずしもプラスにはならない。

▼米政府、法人税改革で最高税率28％への引き下げを提案

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2012年2月22日（水）－－ギリシャ危機回避の次は超金融緩和

2012年2月22日 06:24 今日の予定 | コメント(0)

◆◇◆サマリー◇◆◇

・重要ニュース＝ギリシャ危機回避の次は超金融緩和

・マーケット＝欧州市場は低迷、ニューヨーク市場も13000ドル達成後下落

・今日の動き＝２月のユーロ圏購買担当者景気指数で欧州経済の実力は

■今日の予定

・ロンドン五輪男子サッカーアジア最終予選、日本対マレーシア

・ニュージーランド地震から１年

■経済指標

<日>1月のスーパー売上高

<米>1月の中古住宅販売

◎記念日・年中行事

・世界友情の日（英語版）（世界）

ボーイスカウト世界会議にて1963年に制定、1965年から実施。ボーイスカウトの創立者ロバート・ベーデン＝パウエルと妻オレブの誕生日を記念。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◎ニューヨーク市場（ 21日）

■為替　ドル/円 79.69/71

　　ユーロ/円 105.50/54

■株　　ダウ平均　 12,965.69(+15.82 +0.12%)

　　　　ナスダック　2,948.57( -3.21 -0.11%)

◎主な動き

.........................................................................

■ギリシャ危機回避の次は超金融緩和

.........................................................................

ギリシャ支援についてEU財務相会合の徹夜の作業で第2次支援が決まった。2020年までにギリシャの債務をGDP比で120％に抑えることを目標に、ギリシャは緊縮財政を強化、金融機関の民間債務（総額1000億ユーロ）は実質70％以上減免、EU、IMFで総額1300億ユーロを支援する。計画が完全に履行されれば120％の目標は達成できる。EU、IMFの監視団がアテネに常駐し、ギリシャの債務削減の約束が履行されるか厳しくチェックする。

　この枠組みは6月には破綻するとの悲観的な見方が現実的だろう。ギリシャ経済は過去2年間の緊縮財政でボロボロになっている。失業率20％という厳しい状況をさらに悪化させる可能性が高く、ギリシャが緊縮財政を強化、継続するのは不可能に近い。6月危機を乗り越えられなければギリシャのデフォルトが再び現実味を帯びてくる。

　もっとも、当面の危機は回避。EUはポストギリシャ対策に動き出している。危機が加盟国に波及しないように、この29日に欧州中央銀行が総額5000億ユーロの資金供給を予定している。昨年実施した分とあわせると総額1兆ユーロ。日本も日銀がインフレ目標導入など金融緩和を宣言、米連邦準備制度理事会も対抗上、3月になんらかの対策を打ち出す可能性が高い。各国による大量資金供給で経済は表面的には活気づくが、欧州債務危機が深刻化する場合には巻き戻しの影響で世界経済がパニックに陥る可能性もある。

　・ギリシャ危機回避後欧州市場は株価、ユーロとも下落で反応

　・欧州で国債の保証であるクレジット・デフォルト・スワップが上昇、EUへの信用不安は根強く

　・イギリスの財政収支が大幅に改善、1月は77.5億ポンドの黒字に

　・ニューヨークダウ平均株価が一時13000ドルを突破

2012年2月21日（火）赤口－－ユーロ圏財務相会合後に残る課題

2012年2月21日 05:10 今日の予定 | コメント(0)

◆◇◆サマリー◇◆◇

・重要ニュース＝ユーロ圏財務相会合後に残る課題

・マーケット＝世界的な超金融緩和で欧州株価は上昇、ユーロも急騰

・今日の動き＝欧州連合財務相理事会

・キーワード＝「欧州連合財務相理事会」とは

■今日の予定

・欧州連合財務相理事会

・豪中銀の理事会議事録

■経済指標

<日>1月のスーパー売上高

<EU>２月のユーロ圏消費者信頼感指数速報値

<米>1月の中古住宅販売

◎記念日・年中行事

・日刊新聞創刊の日（日本）

1872年に日本で初の日刊新聞、東京日日新聞（現在の毎日新聞）が創刊した日。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◎ニューヨーク市場（ 20日　祝日のため休場）

■為替　ドル/円

　　ユーロ/円

■株　　ダウ平均　

　　　　ナスダック

◎主な動き

.........................................................................

■ユーロ圏財務相会合後に残る課題

.........................................................................

ニューヨーク市場が休場となる20日に日程を変更して行われているユーロ圏財務相会合でギリシャへの第２次金融支援が合意に近づいている。ユーロ圏各国、欧州中央銀行、IMFも加わり世界規模でギリシャを1300億ユーロの支援とギリシャの債務減免による負担の軽減が骨子だが、合意ができても課題は山積している。ギリシャは民間が保有するギリシャ国債の減免を発表した段階で実質的なデフォルト状態にある。世界が恐れているのは「無秩序」なデフォルトに陥ること。民間の債権者は実質70％という大幅な債務減免に応じるかどうかは不明。総額1000億ユーロに及ぶ民間債権者の動きによっては無秩序なデフォルトに陥る可能性は消えない。

　さらに合意の柱として欧州中央銀行とユーロ圏各国の中央銀行が保有するギリシャ国債の債務減免が課題に登っている。これを実施した場合、新たに中央銀行の経営の健全性の問題が浮上する。21日に欧州財務相理事会が開かれる。欧州債務危機の波及により加盟各国の財政の信頼性が問われており、同理事会は昨年、財政規律違反でハンガリーに対し制裁を決めている。財政の健全性が損なわれているなかで、金融の健全性にまで疑念を抱かれるリスクは小さくない。ギリシャ救済に中央銀行が動けば、イタリア、ポルトガルもと連想が進む。

　ギリシャが緊縮財政に耐えられるかも大きな課題だ。すでに財政緊縮を進めて2年以上がたち、増税、失業など財政破綻のつけは国民生活に広く及んでいる。2020年までに債務をGDP比で120％に抑えるとすると国民にさらなる犠牲を強いることになる。「ギリシャは合意内容を履行できない」との見方が現実的といえ、第3次支援も十分ありえる。

　・ユンケルユーログループ議長、ギリシャ支援に解決すべき課題も

　・ドイツのショイブレ財務相、ギリシャ救済に「自信がある」

　・欧州株価は4日続伸、ギリシャ危機に楽観、金融緩和が後押し

　・ハンガリー、EU・IMFとの融資交渉が4月に合意

▼日経平均株価、一時半年ぶりに9500円台を回復

▼S&P、日本国債の格付け維持、ただし信用アナリストは2年以内にありうると指摘

▼福井県の高浜原発が定期検査で停止、稼働は２基に

◆知っておくと得するキーワード　「欧州連合財務相理事会」

　欧州連合財務相理事会がきょう開催されます。共通通貨ユーロで金融は一体化しても財政政策は加盟各国がそれぞれに行うというEUの矛盾がギリシャ危機で表面化した形となり、EUは次の段階で財政の緊密な連携、統合にに進むべき段階にあります。目先の問題としては危機を収束させるための財政政策の協議で、財政規律の強化が当面の課題。危機が波及しているハンガリーへの救済措置など難問が山積しています。

　欧州連合財務相理事会は欧州連合の政策決定機関である欧州連合理事会の一部門です。加盟各国の経済・財務担当閣僚によって構成される。連合の財政やユーロ圏案件などを担当しています。

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2012年2月20日（月）大安－－きょうEU財務相会合、不透明なギリシャ情勢

2012年2月20日 03:18 今日の予定 | コメント(0)

◆◇◆サマリー◇◆◇
・重要ニュース＝きょうEU財務相会合、不透明なギリシャ情勢
・マーケット＝先週はギリシャ支援期待で欧米株価は上昇、20日の米市場は休場
・今日の動き＝ユーロ圏財務相会合でギリシャ支援決定か
・キーワード＝習近平国家副主席とは

■今日の予定

・ユーロ圏財務相会合

・国際原子力機関（ＩＡＥＡ）調査団がイラン再訪

・ジョージ・ワシントン生誕記念日で米は休日

■経済指標

<日>1月のコンビニ売上高

<日>1月の貿易統計

◎記念日・年中行事

・世界社会正義の日（英語版）（世界）

2008年の国連総会で制定され、2009年から実施された国際デー。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◎ニューヨーク市場（ 17日）

■為替　ドル/円 79.51/52

　　ユーロ/円 104.59/61

■株　　ダウ平均　 12,950.10(+46.02 +0.36%)

　　　　ナスダック 2,951.78( -8.07 -0.27%)

◎主な動き

.........................................................................

■きょうEU財務相会合、不透明なギリシャ情勢

.........................................................................

ギリシャ支援問題を決定するEU財務相会合が20日にブラッセルで開催されるが、たとえ1300億ユーロの支援が決定されたとしてもギリシャに端を発したユーロ危機の先行き不透明感は消えそうもない。前回、ギリシャが支援の条件を満たしていないとして中止を決定しているだけに、会合を開く以上は決定されるとみられる。ただし、ドイツはギリシャ政府による債務削減と民間金融機関による債務削減はセットとし、民間金融機関が保有する国債の「自発的」な削減を同時に実現させる考え。

　ギリシャ政府が債務圧縮に一定の努力をしていることから、とりあえずは支援は決定されるとの見方が支配的になっているが、民間債務をめぐる課題は残っている。欧州中央銀行は17日に保有するギリシャ国債を債務再編の対象から除外した。EU各国の中央銀行が保有するギリシャ国債も同様に対象外とする方針が伝えられているが、民間金融機関にだけ負担を求める形となるため、民間の金融機関が債務圧縮に応じない可能性が指摘されている。その影響は世界の金融機関に広がり、債務問題を抱えるイタリアなどにも波及するのは確実と見られ、EUは危機を封じ込めるための対策を相次いで打ち出している。

　・欧州議会議員がソブリン格下げに対抗に格付け会社による国債格付けは当時国から依頼の　　ない限り禁止する法案検討

　・オランダ中銀総裁、欧州金融安定基金の大幅拡大を求める

　・ギリシャ紙の世論調査でギリシャ２大政党への支持率が過去最低に

　・ユーログループのユンケル議長、ギリシャ債務をGDP比で120％削減は困難

■中国人民銀行が預金準備率を0.5％引き下げ

　中国の中央銀行である中国人民銀行が先週末に預金準備率を0.5％引き下げると発表。欧州債務危機、不動産価格の下落などにより経済成長にブレーキがかかってきたのに対応した措置で、市中に出回る資金を増やして景気を下支えする。中国景気の上昇は日本経済の回復にもつながるが、中国国内ではインフレ懸念も強く、今回の預金準備率の引き下げの影響がどうでるか、方向性がみえず、先行きに注目が集まっている。

▼１月の米消費者物価指数は、ガソリン価格の上昇で４カ月ぶりの大幅な伸び

▼米上院が給与税減税延長法案を可決、オバマ大統領再選に有利な材料

◆知っておくと得するキーワード　「習近平国家副主席」

　中国の習近平国家副主席が先週の訪米で、おそらく歴代の日本のどの首相よりも熱烈な歓迎を受け、その様子は世界中に流れました。習近平氏は58歳、2008年に国家副主席に就任しましたが、2010年に共産党の重要ポストである党中央軍事委員会副主席に選出されたことで事実上、胡錦濤国家主席の後継者に確定しました。

　今回の米国の熱烈歓迎の背景には中国の権力世代交代をにらんで、米中関係を改善させたいとの思惑がありました。テレビに映る習近平氏は終始、笑顔をふりまいていましたが、オバマ大統領などとの交渉の内容を点検すると、一切、譲歩はしていません。

　胡錦濤国家主席時代に醸成された貿易不均衡や元安といった経済問題、北朝鮮やイランおよびシリアなど国際的な緊張、人権問題など米中間に横たわる問題の根は深く、指導部が交代したとしても簡単には改善に向かいそうもありません。

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2012年2月17日（金）友引－－好調な米景気指標を受けて円安が加速

2012年2月17日 07:15 今日の予定 | コメント(0)

◆◇◆サマリー◇◆◇

・重要ニュース＝好調な米景気指標を受けて円安が加速

・マーケット＝ギリシャ支援20日に決定との見方でNY株は上昇

・今日の動き＝イタリア、ドイツの首脳会議

■今日の予定

・日銀金融政策決定会合議事要旨

・白川日銀総裁が講演

・モンティ伊首相とメルケル独首相

■経済指標

<日>２０１１年の家計調査

<米>１月の消費者物価指数

◎記念日・年中行事

・天使のささやきの日（天使の囁き記念日）（日本）

1978年2月17日に北海道幌加内町母子里の北海道大学演習林で最低気温氷点下41.2℃を記録したことに由来し、同町の「天使の囁きを聴く会」が1994年に制定。天使の囁きとは、空気中の水蒸気が凍ってできるダイヤモンドダストのことである。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◎ニューヨーク市場（ 16日）

■為替　ドル/円 78.88/90

　　ユーロ/円 103.62/66

■株　　ダウ平均　 12,904.08(+123.13 +0.96%)

　　　　ナスダック 2,959.85( +44.02 +1.51%)

◎主な動き

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■ムーディーズ、ＵＢＳとクレディ・スイス・グループなどの格下げも

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米格付け会社のムーディーズがＵＢＳとクレディ・スイス・グループ、モルガン・スタンレーの格付けを最大３段階引き下げる可能性があると表明した。ムーディーズは世界の主要17金融機関の格付けを見なおしており、ゴールドマン・サックス、ドイツ銀行、ＪＰモルガン・チェース、シティグループなどは２段階格下げの可能性があるという。国際的な規模で業務を展開している欧米主要金融機関は欧州危機を契機に深刻な資本不足に陥っており、格下げとなればさらに資本調達が難しくなる。ギリシャなどのEU債務危機が拡大すれば、国債を引き受けてきた金融機関への波及は避けられない。悪循環の根をどう断ち切る抜本的な対策が求められている。

　・仏ソシエテ・ジェネラルの10－12月期は大幅な減益に

▼好調な米景気指標を受けて円安が加速

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2012年2月16日（木）先勝－－ギリシャ支援決定は早くて20日に延期

2012年2月16日 07:19 今日の予定 | コメント(0)

◆◇◆サマリー◇◆◇

・重要ニュース＝ギリシャ支援決定は早くて20日に延期

・マーケット＝ギリシャデフォルト懸念でユーロが下落、NY株式市場も下落

・今日の動き＝2月の月例報告に注目

・キーワード＝月例報告とは

■今日の予定

・２月の月例経済報告

・北朝鮮の金正日前総書記生誕７０年

・バーナンキ米連邦準備理事会議長講演

■経済指標

<日>1月のマンション市場動向

<米>1月の住宅着工件数

◎記念日・年中行事

・天気図記念日（日本）

1883年2月16日に日本初の天気図が作成されたことに由来。

┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◎ニューヨーク市場（ 15日）

■為替　ドル/円 78.36/38

　　ユーロ/円 102.38/42

■株　　ダウ平均　 12,780.95(-97.33 -0.76%)

　　　　ナスダック 2,915.83(-16.00 -0.55%)

◎主な動き

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■ギリシャ支援決定は早くて20日に延期

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15日にギリシャ支援決定のために予定されていたユーロ圏財務相会合はギリシャが支援の条件を満たしていないとして中止となりテレビ電話による会議が行われた。支援の決定は20日に予定されている財務相会合に持ち越されたが、ギリシャは約束した経済改革を実施できないのではとの不信感が広がっており、20日に支援決定ができるかどうかも微妙な情勢。ロイター通信が複数の関係筋の話として、支援決定は4月にも実施されるギリシャ選挙後まで延期される可能性もあると報道、ギリシャ支援をめぐる協議の混乱を浮き彫りにしている。

　・ギリシャ支援先送り観測でユーロが急落

　・ギリシャ、デフォルト回避に国債償還の支払い方法変更も選択肢

　・ギリシャ新民主主義党のサマラス党首、次期選挙で勝利した場合は約束守るとの誓約書をEU、IMFに提出

　・EU首脳からEU崩壊の警告が相次ぐ

　・中国国家主席、欧州委員会首脳との会談で債務危機解決に向けた欧州の対策支持を表明

▼イラン大統領が研究炉に燃料棒を装填

▼イランが欧州6カ国への原油輸出停止と国営通信が報道

▼インドの株式市場も好調、半年ぶりの高値に

▼米FOMC議事録発表、インフレ率は中期的に２％を下回る可能性があり近い将来に追加の証券買い取りも

◆知っておくと得するキーワード　「月例報告とは」

内閣府が取りまとめる景気に関する政府の公式見解を示す報告書です。景気動向指数に基づいて毎月、経済財政政策担当大臣が関係閣僚会議に提出し、了承を経て公表します。冒頭に経済全般を総括的に評価し、個人消費、設備投資、住宅建設、公共投資、輸出、輸入、貿易、雇用などについても個別に動向をまとめています。基調判断部分では「弱含んでいる」「改善に足踏みがみられる」「持ち直しの動きがみられる」など独特の表現が用いられ、前月からの変化に注目が集まり、株式市場にも影響を与えます。

　1月の月例報告は7か月ぶりに判断を上方修正し、景気の現状について「足踏み状態にあるが、一部に持ち直しに向けた動きがみられる」とした。生産についても「このところ減少している」から「下げ止まりの兆しがみられる」に引き上げています。

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