日本たばこ産業(JT)が財務省に大幅な値上げを申請した。10月のたばこ税増税に対応したものだが、業績の悪化を理由に、「セブンスター」の場合は増税額70円の2倍の140円値上げし、440円になる。対象となるのは全105銘柄のうち103銘柄で、たばこ1箱当たりの小売り価格は10月1日から現行に比べて110-140円値上げとなる。愛煙家からは税金分はしかたがないとしても、日本たばこ産業の取り分が多すぎると反発を強めている。
米ウエスチングハウス社を傘下に持ち世界規模で原発事業を拡大している東芝が原子力発電の主要機器のひとつである蒸気タービンの部品製造で合弁する。両者の出資により新会社を設立、IHI横浜事業所を拠点として、東芝向けに蒸気タービン要の部品を製造、供給する。東芝はIHIとの連携により、原発の製造能力を強化。IHIは原発で新たな事業領域を開拓できる。
不動産経済研究所は13日、首都圏でのマンション新規発売戸数は3685戸で前年同月比で54.2%増えた。契約率82.8%と過去1年ではもっとも高く、即日完売物件は29物件896戸あった。1戸当たりの平均価格は5070万円で前年同月に比べ6.8%上がったという。3月末現在の翌月繰越販売在庫数は6022戸で、前年同月が8846戸だったのに比べると、マンション市場が回復しつつあることを印象づけている。
日揮と伊藤忠商事はフィリピン事業パートナーと共同で、フィリピン最大級のバイオエタノール製造、および電力供給事業に着手した。場所はマニラから北に約400kmのルソン島イザベラ州で、サトウキビを原料にしてバイオエタノールを年間5万4000キロリットル製造、さらにサトウキビの残渣(バガス)を燃料にして火力発電(最大19MW)を行う。販売開始は2012年2月を予定している。
アサヒビールの子会社、アサヒ飲料は「六甲のおいしい水」でしられるハウス食品のミネラルウオーター事業を5月末に買収する。買収額は53億円。アサヒ飲料は「富士山のバナジウム天然水」のブランドでミネラルウオーター事業を展開しているが、伸び悩んでおり、159億円の売り上げがあるハウスの「六甲のおいしい水」ブランドを買収、ミネラルウォーター事業でのシェアを拡大する。