関西を地盤とする岩井証券は15日、3月末に決裂と発表したコスモ証券の買収について、親会社のCSKから全株式を170億円で買い取ることで合意した。コスモ証券も本社を大阪に置く中堅証券会社で、岩井証券はコスモ証券の完全子会社化により、規模を拡大、コスモの経営ノウハウを取り込み、業界の激しい競争に生き残りをかける。
コスモ証券はCSKの100%出資子会社だが、CSKは経営再建中で、コスモの売却先を探していた。岩井証券は条件が折り合わず、3月末に交渉を打ち切ったがその後、交渉を再開、再検討の結果、合意に達したという。