三菱UFJフィナンシャル・グループと米モルガン・スタンレーは、国内証券事業を統合する。5月1日付で三菱UFJ証券の国内事業とモルガン・スタンレー証券のインベストメントバンキング(投資銀行)部門を統合し、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券(MUMSS)」を設立するとともに、両社の合弁でモルガン・スタンレー証券の株式部門と債券部門を引き継ぐ「モルガン・スタンレーMUFG証券(MSMS)」を設立させる。
日本の銀行、証券はM&Aなどのインベストメントバンキング事業では米国の金融機関に大きく遅れをとっている。人材、ノウハウとも不足しており、三菱がこの分野を強化するためにモルガン・スタンレーと事業統合するのは、規定の路線といえる。野村証券も買収した米リーマン・ブラザーズの日本法人などを核にこの分野の強化に取り組んでいる。一方で欧米の金融機関も中国の急速な成長からアジアシフトを強めており、インベストメントバンキング事業をめぐるアジアでの競争は激化しそうだ。
日本の銀行、証券はM&Aなどのインベストメントバンキング事業では米国の金融機関に大きく遅れをとっている。人材、ノウハウとも不足しており、三菱がこの分野を強化するためにモルガン・スタンレーと事業統合するのは、規定の路線といえる。野村証券も買収した米リーマン・ブラザーズの日本法人などを核にこの分野の強化に取り組んでいる。一方で欧米の金融機関も中国の急速な成長からアジアシフトを強めており、インベストメントバンキング事業をめぐるアジアでの競争は激化しそうだ。