◆◇◆サマリー◇◆◇
・ユーロ圏に危機の連鎖
・マーケット=欧州景気懸念でユーロは続落、株式は堅調
・今日の動き=大手生命保険会社の3月期決算
■今日の予定
・ロシア大統領、カザフスタン訪問
・大手生命保険会社の3月期決算
・バレーボール ロンドン五輪世界最終予選 日本対キューバ
■経済指標
<日>4月の全国消費者物価指数
<米>5月の消費者態度指数
■きょうは何の日
・アフリカデー
1963年のこの日、アフリカ統一機構(OAU、現 アフリカ連合(AU))が発足した。
┏━▼世界経済の動き▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◎(ニューヨーク市場 24日)
■為替 ドル/円 79.47/49
ユーロ/円 99.99/02
■株 ダウ平均 12,529.75( 33.60 +0.27%)
ナスダック 2,839.38(-10.74 -0.38%)
◎主な動き
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■ユーロ圏に危機の連鎖
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ユーロ圏の動揺が収まらない。予想はされていたが、ギリシャ危機を受けて24日発表の欧州の景気関連指標は大幅に悪化し、ユーロは対ドルで2年ぶりの安値を記録、下落に歯止めがかからない。
米格付け大手のムーディーズはフランスのトリプルA格付けを据え置くと発表したが、今後についてはオランド新大統領の政策しだいと注文をつけた。ラテン系のユーロ加盟国は早晩、ギリシャに近い状況に陥るという見方が広がっていることが、欧州景気の先行きを不安なものにし、動揺が収まらない最大の要因。一度、危機の連鎖が起きればフランスも例外ではない。
財政基盤が脆弱なポルトガルは債務処理に行き詰まりユーロ離脱に追い込まれる可能性が指摘され始めた。ポルトガルが破綻すれば、金融面で密接な関係にあるスペインが巻き込まれる。資金の流動性が乏しいイタリアも欧州中央銀行の支援なしでは資金を調達できなくなる。
だが、ギリシャのユーロ離脱は可能なのか。ブルムバークがまとめた離脱のシミュレーション「ギリシャのユーロ脱出大作戦、緊迫の46時間」は面白い。EUとの約束も守れず、満足に法律さえつくれない国が短時間に膨大な作業をミスなくこなす必要がある離脱手続きができるとは思えない。新政権が担当するには荷が重すぎる。大規模な暴動も起こりえるというシナリオだ。
▼ドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)が3年ぶり低水準に悪化
▼米の週間新規失業者保険申請件数は小幅に減少
▼緩和効果は「量」ではなく金利の低下と白川日銀総裁