投資家のリスク回避の動きを反映して新発10年物国債の利回りが0.9%を割り込んだそうです。株やドル資産から安全な債権に資金が流れています。円急騰もリスク回避の動きですね。昨日、米国で中古住宅販売件数が予想を大幅に下回り、米国の景気回復が遅れ、世界的な低金利が続くとの観測が広がったようです。
日本経済に与える影響はというと、債権に流れる資金は株式市場などで調達されます。株を売って債権に代えるので、株価は下落します。株価の下落でリスク回避の動きがますます強まり、円高を加速します。怖いのは円高によるデフレ効果です。海外から安い商品が流入するだけでなく、土地などの資産もデフレとなり、安くなってしまう。デフレの長期化が想定されています。