ヒートアイランド現象の緩和などを目的として現在、屋上緑化に続いて壁面緑化が普及しつつあります。従来の壁面緑化の手段は、土壌を収めた緑化ユニットを鉄骨フレームに設置するタイプが一般的で、構成資材が複雑で重くコスト面で割高でした。
これに対し06年に当社が開発し販売開始した壁面緑化システム「パラビエンタ」は植栽基盤に、軽量かつ保水性・排水性に優れた「熱融着培土」を採用。システム全体の大幅な軽量化に成功した製品です。熱融着培土は、ポリエステル繊維を培土に混ぜ込み、蒸気加熱でスポンジ状に成形。薄層構造でも多様な植物を栽培できる培土です。パラビエンタは建物外壁の本格的な壁面緑化向け技術として、販売開始以降、海外からの引き合を含め順調に普及実績を伸ばしており、その販売実績は20件を超えました。
今 回シリーズに追加したパラビエンタFは、2m以下のフェンス用に的を絞って、さらなる軽量化とローコスト化を図った製品です。シリーズの特徴である「熱融着培土」と、軽量で耐久性に優れた「アルミフェンス」の組み合わせで、緑化壁を簡単に設置できます。5cm厚の培土を使用して片面・両面どちらの緑化も可能です。
本製品の主要な構成材は、支柱、横桟、2重メッシュからなるアルミフェンスと、2重メッシュの間に挟み込む熱融着培土です。施工は、通常のアルミフェンス設置作業へ培土の組み込みと植物の植栽が付加されるだけ。誰にでも簡単に取り付け可能です。別売の潅水チューブと潅水タイマー、施肥装置を組合せれば、自動潅水・自動施肥できるため、日常管理の省力化を図れます。
本システムは今月から、当社関係会社の(株)テクネットを通じて販売を開始。標準価格は、設置工事費を含め8万円/m2(基礎工事費、潅水装置費を除く)。売上げ目標は初年度5千万円、3年後1億円です。
◎詳細は同社リリース参照
http://www.shimz.co.jp/news_release/2009/757.html
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