福岡の岩田屋、三越伊勢丹HDSの完全子会社に・上場も廃止へ

 三越伊勢丹ホールディングスは16日、福岡の老舗百貨店、岩田屋を株式交換により完全子会社化すると発表した。16日開催した両社の取締役会で10月15日を実施期日とした株式交換を決定、契約書を結んだ。ここ数年、都市型百貨店を中心に急ピッチで百貨店の業界再編が進んだが、地方の老舗百貨店が再編の荒波のなかでどう対応するか岩田屋のケースは全国の地方百貨店の試金石ともいえる。

 三越伊勢丹HDSの完全子会社である伊勢丹は岩田屋の発行済み株式の51.58%を保有しており、この分は岩田屋に関する経営管理、営業支援業務を、三越伊勢丹HDSに承継させる吸収分割を行うことを決め、16日、両社の間で吸収分割契約書を締結した。吸収分割と本株式交換により、三越伊勢丹HDSは岩田屋株式を100%保有、岩田屋は三越伊勢丹HDSの完全子会社になる。この結果、岩田屋は上場廃止となる予定だ。

 完全子会社となった後も地元に根付いた強みを生かせる岩田屋の店名は変えずに営業を続ける。一方で、三越伊勢丹グループとの相乗効果をあげるため、隣接する三越福岡店との連携を深め、一体運営を実施、福岡エリアで強力な営業基盤を確立する。

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