学生の就職先探しをAIで支援・三菱総研とマイナビ

 株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森崎孝、以下「MRI」)は、株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行、以下「マイナビ」)と共同で、学生の就職活動を支援する新サービス「納得できる企業研究」を10月23日に開始しました。

 MRIが人材領域に特化して開発したHR(人事)Tech AIエンジン「HaRi」に、マイナビが保有するデータを活用して学生の希望に合う企業を検索し本人との適合度を提示するサービスです。

1.開発の経緯
 MRIとマイナビは、昨年10月、業界に先駆けて、人工知能技術(AI)を活用して企業の採用活動を支援する「エントリーシート優先度診断サービス」を共同開発しました。エントリーシートによる選考に際して、労力削減と客観的評価を求める大企業を中心に、既に15社が導入し、累計100社超が試験導入しています。

 これに続く第2弾として、学生を対象とする新サービス「納得できる企業研究」の開発を進めてきました。就職活動では自分に合った企業を的確に探索することが最初のステップとなりますが、AIとデータの活用によってこの課題解決をサポートするものです。

2.新サービスの概要
 学生が関心事、学校・学部、志望業界、勤務地などを入力すれば、本人の希望や属性にマッチする企業をAIが提示するサービスです。

 特徴は以下に示すとおりです。

 (1)3種類のビッグデータをAIが継続的に学習
  ・マイナビの企業掲載データ(2万社以上の事業内容や募集要項)
  ・マイナビへのアクセスデータ(4千万件以上の学生別の関心企業)
  ・ネット上のテキストデータ(累計2億行以上の記録(自然言語))

 (2)総合評価の採用
  ・AIは、記述内容との親和性、企業や業種・学校間の類似度、地理的な距離などを勘案して、当該企業が学生の希望にどの程度合っているかを表す「適合度」を提示
  ・AIによる多面的な総合評価により、指定した条件と完全に一致しなくても、それに近い候補を提示可能。従来の検索では難しかった、AIならではの「新たな発見」が期待できる

 (3)継続的な進化
  本サービスを通じて取得したデータ(学生の希望にどの程度合っていたか、AIが示した結果を受けて学生がどう行動したか)をAIが再学習するたびに、マッチングの精度が向上

3.今後の予定
 MRIは、第1弾で提供している「エントリーシート優先度診断」と今回の「納得できる企業研究」により、企業と学生の両者の満足度向上を推進します。

 今後も、就職活動・採用段階にとどまらず、就職後も必要とされる人材領域の課題を「HaRi」を用いて解決し、企業の人材育成と社員の活躍を幅広く支援してまいります。

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