セイコーインスツル、NTTドコモ向けに「ソーラー充電器」を開発

 
seiko513.jpg セイコーインスツル株式会社(略称:SII、社長:新保雅文、本社:千葉県千葉市)は、太陽の光で充電できるケータイ電話用のソーラー充電器を開発し、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下:ドコモ)」から「FOMA(R) ecoソーラーパネル01」として製品化され本日5月13日発表されました。本製品は本年7~8月にドコモから発売される予定です。従来、量販店などで市販されているモバイル用のソーラー充電器ではFOMAをフル充電するのに20時間以上かかっているものが殆どでしたが、「FOMA ecoソーラーパネル01」では4~5時間で可能となり、充電器としての実用性を大きく高めます。

 近年の省エネやCO2削減といった環境意識の向上、また太陽電池や二次電池などの技術開発により、自然エネルギーの利用が進んできています。ケータイ電話を代表とする小型の電子機器分野でも太陽電池を搭載した製品や充電アクセサリーなどが発売されるようになりました。しかし小型のモバイル用ソーラーシステムでは、そもそも発電電力が小さい上に、利用場所は必ずしも日射条件の良い環境ばかりではないといった制約があります。また、ケータイ電話では動作電圧は4~5ボルトなのに対し、太陽電池セル1つの発電電圧は0.4から0.5ボルトしか得られないため、一般的に販売されているソーラー充電器は太陽電池セルを10個程度直列接続して発電電圧を高めています。そのためパネルに部分的な日陰が出来ると発電効率が著しく低下する、または出力がゼロになるといった問題もありました。これらのことで、従来のモバイル用ソーラー充電器は十分な発電量を確保できず、補助的な利用に留まっているのが現状です。

 この程製品化したソーラー充電器は発電効率の高い単結晶太陽電池セルを2つ直列接続したソーラーセルモジュールを採用し、これにSIIが開発した超低電圧動作チャージポンプIC(※3)とNTTが特許を持つMPPT昇圧回路(※4)を組み合わせる事で、ソーラーセルモジュールから発生する1.1~1.2ボルト程度の低電圧を直接受けて、ケータイ電話の充電に必要な5.4ボルトまで昇圧します。MPPT昇圧回路は、刻々変化する利用環境にあわせて太陽電池セルの出力電力が最高となるように動作点を制御しますので、従来比約1.4倍と大変効率の高い発電を行うことができます。加えて2セル直列接続として利用しているため、部分的な日陰があっても発電量低下を最小限に留められるという特長もあります。このようにソーラー充電器の効率を最大化することで、従来20時間以上かかっていたFOMAのフル充電時間を4~5時間に短縮する事ができるようになりました。

 このソーラー充電器はドコモより「FOMA ecoソーラーパネル01」として製品化され、7~8月にドコモから発売予定です。電源の無い屋外、家庭やオフィスの窓際などでも短時間にFOMAを充電する事ができるようになります。

 
【主な特徴】
1)4~5時間でFOMAをフル充電
 SIIが開発したチャージポンプICと高効率なMPPT昇圧回路により、FOMAのフル充電時間を従来の20時間以上から4~5時間へと大幅に短縮しました。

2)充電時間より長い通話時間
 小さなサイズながら発電電力は約1.22W(屋外快晴時)を誇り、一般的なケータイ電話の通話時消費電力を越えます。充電時間より長い通話時間を確保することができます。

3)薄型のスタイリッシュなデザイン
 携帯型ゲーム機と同等のサイズで、また内蔵電池もありませんので軽く、持ち運びにも便利です。

【主な仕様】
 出力:DC5.4V、1.22W
 充電時間:4.8時間 (放射強度1000W/m2、モジュール温度25℃で、完全放電したリチウムイオンバッテリー(3.7V・800mAh)を充電した場合)
 太陽電池セル:単結晶シリコン
 使用温度範囲:5℃~35℃(ただし、結露しないこと)
 耐熱温度:約70℃
 寸法:186mm×103mm×17mm
 重量:約220g
 出力端子:FOMA端末用充電コネクタ
 コード長:1.2m

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