ヤフー、アリババグループとインターネット通販サイトで業務提携

 ヤフーは10日、アジア最大の電子商取引企業グループアリババグループの子会社でアジア最大のインターネット通販サイト「淘宝(タオバオ)」と提携し、6月1日から「Yahoo!ショッピング」と「タオバオ」の取扱い商品を相互に取引できるサービスを開始すると発表した。

 これにより「タオバオ」は、新たに開設する「淘日本(タオジャパン)」に、中国で人気の高い日本の商品を紹介する。また、取扱い商品数4億点以上というアジア最大の品ぞろえを誇る「タオバオ」の商品のうち、まずは約5000万点を「Yahoo! JAPAN」上で日本のユーザーが購入できるようにする。

▽同社発表の概要は下記の通り

<業務提携の理由>
 中国のインターネット利用者数は、2010年3月末時点で4億400万人(中国インターネット情報センター「CNNIC」調べ)となり、初めて4億人を突破、インターネット通販の市場規模も2009年は2483.5億元(前年同期比約93.7%増 中国アイリサーチ社調べ)と急激に拡大しています。
 Yahoo! JAPANでは、急増する新たな市場への進出を大きなビジネスチャンスととらえ、今回の提携に至りました。
 一方、近年目覚しい経済成長を遂げ消費が拡大する中国においては日本の商品の需要が確実に増加しており、「タオバオ」にとっては、今回の連携により中国の消費者のニーズに応えられるため自社サービスの満足度向上につながります。
 インターネット通販市場は、日本国内のみにとどまらず世界各国で急激に拡大しています。このたび、Yahoo! JAPANとアリババは、日本と中国のトップ企業同士のクロスボーダートレーディングの実現により、さらなるビジネスチャンスを開拓するとともに、アジアにおけるインターネット通販市場をけん引してまいります。

<業務提携の内容>
 出品商品情報データベースなどのAPI(アプリケーション・プログラム・インターフェース)を相互提供することにより、両国内に購買代行サイトを構築します。

<サービス開始>
 2010年6月1日

<詳細>

(1)日本の商品を中国で販売
 「タオバオ」の中に「Yahoo!ショッピング」の商品を販売する新たなサイト「淘日本(タオジャパン)」への導入口を開設します。
 サービス開始時の掲載商品数は、Yahoo!ショッピング出店ストアの商品約800万点を予定しています。今後、中国に向けて販売できる 商品点数や参加ストアは順次増やしていく予定です。

(2)中国の商品を日本で販売
 「タオバオ」の商品を「Yahoo! JAPAN」を通じて日本で販売します。
 Yahoo! JAPAN上に、購買代行サービスを展開、「Yahoo!チャイナモール」を開設します。Yahoo! JAPANのお客様は、5,000万点以上の日本国内の商品(Yahoo!ショッピングとYahoo!オークションの合計商品数)に加え、タオバオに掲載されている商品も購入できるようになります。
 サービス開始時の購入可能商品数は、約5,000万点となり、日中合計で1億点以上の商品をYahoo! JAPAN上で閲覧・購入が出来ます。
 日本向けに購入できる商品数は、今後も順次増やしていく予定です。
 これによりYahoo! JAPANとタオバオは、日中で相互に商品を流通させ、クロスボーダートレードを実現させます。

 ジャック・マー(アリババグループの創立者、最高経営責任者兼CEO)のコメント
 「私たちは、タオバオのプラットフォームを通じてYahoo! JAPANの出店者が中国で販売をすることを支援できるのを大変嬉しく思います。ショッピングにおいて商品の選択肢が多いことは良いことですし、今回のわれわれの提携によって、両国のお客様は日本と中国双方の数え切れないほどの商品のなかから好きなものを選ぶことができるのです。私たちは、このお客様の満足度向上のためのみならず、Eコマースが中小企業者を豊かにする力があるという理解のもとに、日本と中国の、いずれは世界中の中小事業主と消費者の両方に利益をもたらすであろう方法を、このたび創造することにしたのです」

 孫正義(ソフトバンク株式会社代表取締役社長兼ヤフー株式会社会長)のコメント「今後、アジア経済圏は、中国そして日本を中心にさらなる成長を続け、その中でもインターネットビジネスやEコマース事業は、成長の核になります。また、持続的成長を維持するには、資本力のある大企業だけではなく、すべての中小事業者に対して平等に機会を提供する事が不可欠です。6月1日から開始するこの事業は、すべての中小企業事業者が、国境を越えたEコマース事業を展開できるよう最適なプラットフォームの提供と、お客様にとっても、普段と変わらない環境で買い物が出来る環境を実現させます。この取組みを通じて、われわれが両国間の架け橋となり、中日経済圏を中心としたアジアの経済発展へ貢献していきたいと考えます。」

【アリババグループ】
 アリババグループは誰でも世界のどこにいてもオンラインでの売買を簡単にします。私たちは、B2Bの国際取引、オンライン商取引や決済プラットフォーム、データ処理を中心とするクラウドコンピューティングサービスを含むインターネットベースの企業グループです。グループは1999年に、インターネットを誰にでもアクセスしやすく、信頼でき、メリットのあるものにすることに情熱をささげる先駆者、ジャック・マーによって創立されました。私的企業のアリババグループは、240か国と地域のインターネットユーザーに利用され、中国、日本、韓国、英国や米国の50以上の都市で17,000人を雇用しています。ソフトバンクがアリババグループの約33%を保有しています。

【淘宝(タオバオ)の概要】
 2003年にオープンしたタオバオ(www.taobao.com)は、消費者向けEコマース市場の78%のシェアを占める中国最大のネットショッピング・サイトです。2009年半ばには登録ユーザー数が1億4,500万人を超え、家電、ファッション、アクセサリー、スポーツウェアから日用雑貨まであらゆるジャンルの商品が売買されています。2008年、アリババグループは今後5年間でタオバオに7億米ドル以上を投資すると発表しました。
 タオバオ上の流通総額は2009年上半期だけでおよそ1.2兆円に達しました。中国政府の統計によると、これは中国全体の小売販売額の約1.4%を占め、タオバオが中国最大の小売業者となったことを意味します。 
 タオバオのプラットフォームの中には、数十万人規模のアフィリエイトネットワークであり、オンライン広告サービスも提供するアリママ( http://www.alimama.com)や、2009年半ば現在、3,000万人以上のユーザーが利用している中国屈指の口コミサイト、コウベイドットコム(http://www.koubei.com)も含まれています。タオバオはアリババグループの100パーセント子会社です。

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