富士通、秋草相談役が辞任へ・社長人事めぐる混乱を収拾か

 富士通で相談役に退いた後も経営に大きな影響力を持っていた秋草直之取締役相談役が取締役を退任する見通しとなった。ロイターが複数の関係筋が明らかにしたと報道した。秋草氏は社内への大きな影響力を背景に野副州旦前社長の辞任に深くかかわったとされる。秋草氏の取締役辞任で野副氏の辞任に端を発した富士通経営陣の対立を収拾するものとみられるが、相談役がトップ人事にまで影響を与えるという富士通の経営体質に対し、外部からも批判の声は強く、富士通の経営問題は尾をひきそうだ。

 秋草氏は98年に社長に就任。5年間社長を務めた後も会長、相談役として社内の経営に大きな影響力を持っていたとされる。昨年9月の野副前社長の辞任について、富士通は当初、病気療養としていたが、2月に取引関係を持つことがふさわしくない企業と関係を継続したためと辞任の理由を変更した。朝日新聞などの報道によると、野副氏に辞任を迫った場には秋草氏ら数人の役員が立ち会ったという。

 富士通は昨年、9月に野副前社長が突然、辞任、間塚道義会長が社長を兼務する異例の事態となっていたが、4月に山本正己副社長が新社長に就任、新体制を発足させる。秋草氏の退任で野副氏サイドが社長辞任撤回の要求を取り下げるのかは不明。富士通は経営のガバナビリティを問われている。

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です