携帯向けの新放送事業者にNTTドコモグループを選定

 アナログテレビ用の電波帯を活用して2012年春に始まる携帯向けの新放送サービスの事業主体として、NTTドコモグループの「マルチメディア放送」が決まった。総務相の諮問機関、電波監理審議会(原島博会長)が、独自規格のドコモ案と米国規格のKDDI案を比較して決定した。

 新放送は首都圏では建設中の東京スカイツリーなどから放送する。携帯電話、スマートフォン、電子書籍などのモバイル端末で視聴できる。新放送は「ワンセグ」より画質が向上できるうえ、小規模企業でもコンテンツ配信事業を展開できる利点がある。

 モバイル向けの放送事業でも日本独自規格を採用した点について、疑問は残ります。ドコモは携帯電話事業でも独自規格戦略を進めた結果として、世界市場で次々に敗退、国際競争力を失った。端末メーカーも優れた技術を持ちながら宝のもちぐされとなった。ドコモの技術力で世界市場を制覇する夢を語るのは結構だが、再度、世界市場で敗退すれば後はなさそうだ。

 また、「なぜ、ドコモだけなんですか。2社じゃいけないんですか」という疑問には答えていない。限られた電波帯域を利用するので1社ということなのだろうが、公正な競争を考えた場合に、最低でも2社は必要だろう。

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