半導体ベンチャーのエフオーアイ、粉飾容疑を認める

 半導体ベンチャーで東証マザーズ上場のエフオーアイは、上場時に売上高を約100億円過大に計上していたとして証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反容疑で強制調査に乗り出した問題で16日、容疑を認めると発表した。

 エフオーアイは東京証券取引所から、「上場時に提出した有価証券届出書に売上高を過大に計上するなどした虚偽の決算情報を記載し、粉飾額は100 億円規模に上がるとみられる」との報道の真偽について照会を受けているとしたうえで、「当社の平成21 年3 月期の財務諸表につきましては概ね上記報道の内容のとおりであり、東京証券取引所への新規上場申請書類においても、虚偽の決算情報を記載し、上場申請時に提出し、上場承認を得ました」と公表した。

 東証ではこれを受けて、エフオーアイの違反行為は上場廃止にあたる可能性があるとして、16日付けで監理銘柄に指定、上場廃止に向けて認定作業を進める。

 エフオーアイは上場前の昨年10月に2009年の売上高として118億円を計上しているが、その大半が架空の取引だった。ベンチャーに「金さえもうければなにをやっても許される」という悪い風潮が広がっているのに加え、東証が上場審査でこうした悪質なベンチャー企業を見抜けない体制にも問題があるとの指摘は少なくない。エフオーアイの事件は社会に甘えるベンチャー企業とそれを許してしまう東証の審査能力を示したといえ、今後、ベンチャーキャピタルも含めベンチャーに対するより厳しい審査体制が求められる。

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