円高響き任天堂が赤字転落に

 日本を代表する高収益企業だった任天堂が2010年の4-9月期で20億円の赤字に転落すると発表した。同社は前年同期は700億円近い最終利益を計上、今期も同程度の利益を見込んでいただけに、大きな衝撃を与えています。主力ゲーム機の販売不振に加えて、円高が業績を直撃した。

 任天堂は売り上げの8割が海外で、米ドルの想定レートは95円、ユーロは120円としていたが、急速に円高が進んだことから、海外部門の収益が悪化した。下期の想定レートはドル、ユーロとも10円引き下げたという。

 自動車や家電はエコポイントや減税などで、国が実質的に支援してきたがそれ以外の業界は急速に進む円高に自力で対応するしかありません。任天堂の場合、円高だけが原因とはいえないでしょうが、海外市場に依存する企業の苦戦を象徴しています。

 今後、円高が止まる可能性は少ないとみています。円高というよりドル安です。ドル以外の通貨に対しては円は安くなっている状況で、為替介入に踏み切れば、日本は為替戦争を始めた国として世界から非難を受けるでしょう。非難だけでなく、尖閣問題で中国が日本にとったような報復を受ける可能性さえあります。

 20年前からいわれてきたことですが、内需を拡大して円高でも豊かな社会をつくることです。答えはわかっているのに、なぜ、実現できないのか。日本の政治、経済はもはや重体に陥ったといってよいのではないでしょうか。

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