「YouTubeとネットの利用で売り上げは5倍に伸びている」、というのは大阪府東大阪市のメッキ加工会社、日清工業の竹本良一専務。5倍に伸びたというのは同社のメッキ加工技術を利用して家庭でも手軽にメッキ加工ができるキット、「メッキ工房」だ。
最寄り駅から歩いても10分以上かかり、通りにも面していない小さな町工場がYoTubeとネットを利用して自社開発商品の「メッキ工房」を消費者に直販している。「ピーク時は1日20件以上、いまでも1日に5-10件程度の注文がある」(竹本専務)。
自宅でメッキをするというのは専門的なニーズだが、ネット上には必ず探している人がいる。検索エンジンでメッキについて調べると、同社のYouTubeサイトが検索結果に表示される。動画をみたユーザーは日清工業に直接、申し込んだり、YouTubeから大手ECサイトに開いている同社のネットショップに誘導する仕組みをつくっている。
この仕組みの特長は困っている人がアクセスしてくるので、販売に直結する点だ。しかも動画でみせるので、使い方は一目瞭然。自分のニーズに合っていると判断すれば、注文してくれる。「マニュアルが必要となる商品は動画で見せた方が早い」と竹本専務。
この事業は本業の企業向けのメッキ加工にもつながっている。YouTubeでみた企業から注文が舞い込むことも少なくないそうだ。「事業がうまくいかないと違う製品を開発しようとするが、売り方が同じならうまくいかないリスクがある。同じ商品を違う売り方にして販路を開拓した」と強調する。以前は卸を通していた別の商品の直販も始めている。ネット販売の方が代金の回収も確実で利幅も大きい。動画を利用したマーケティングは専門的な技術やノウハウを持つ企業に新たなビジネスチャンスを開いている。




























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