株式会社図書館流通センター(以下:TRC)、丸善株式会社(以下:丸善)と、大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、図書館スタッフ向け研修プログラムを共同で開発しました。TRCの本社ビル(東京都文京区)内に新設した研修施設での集合研修とネットワークを利用したeラーニング研修を、11月9日より、開始しました。(写真は模擬図書館)
【背景】
文部科学省は、2008年6月に発表した「図書館職員の研修の充実方策について」の中で、図書館の改革を一層進めるため、図書館職員の資質向上に向けた研修内容の見直しや充実の必要性を提言しています。
現在、国内の大学・公共図書館の職員は6万人強で、そのうち民間への委託は9千人に達しています。このうち、TRCは、公共図書館を中心とする198館の業務委託を引き受け、2,660名分の図書館スタッフ業務を請け負っています。また、丸善も同様に、大学図書館など113館から1,174名分の業務を請け負っています。これまで両社はそれぞれ個々に、図書館スタッフの人材育成に努め、そのノウハウを蓄積してきました。今回、両社がDNPのグループ会社として業務提携を進めることの一環として、両社の図書館スタッフ向け研修カリキュラムを共有化して、専用の研修施設を開設しました。また、DNPがeラーニングシステムを開発して、総合的な研修プログラムを共同で開始します。
【研修プログラムの概要】
TRCと丸善が、それぞれ運用していた研修プログラムをベースに、公共図書館向けと大学図書館向けにそれぞれの研修カリキュラムを作成しました。このカリキュラムは、図書館への配属前の基礎的な実務講座から、年代キャリア別のステップアップ講座、スペシャリストを養成する専門講座まで系統的に網羅する、総合的な内容となっています。
また、両カリキュラムに共通する個人情報の取り扱いや、適切な応対の仕方などの講座については、eラーニングシステムを通じて、自宅や派遣先の図書館でも利用できるようにしました。また、専用の研修施設には模擬図書室を備えており、実地に近い臨場感のある環境を整備しました。これらの集合研修とeラーニングを組み合わせ、高い研修効果を得られるプログラムとしました。
■研修カリキュラムについて
1. 公共図書館向け
配属前の研修として、入社ガイダンスや模擬図書室での実務研修を行います。配属後は、年代キャリア別のステップアップ研修、児童サービス、地域資料などを扱う専門研修を研修施設や配属先の図書館での集合研修とeラーニングを組み合わせて提供します。これらの受講履歴は、人事評価制度と連動しています。
2. 大学図書館向け
配属前の実務研修、配属後のステップアップ研修に加え、大学が研究成果を外部に公開する"機関リポジトリ"や国内外の学術雑誌を閲覧できる"電子ジャーナル"などに関する専門研修、最新動向を把握するための図書館視察研修を実施します。また、管理者クラスのスタッフには、リーダー、館長などの役職ごとに、指導スキル向上、危機管理のための講座を実施します。
■eラーニングと集合研修を組み合わせた研修プログラムの内容
(01) 集合研修の予習として、自宅などでeラーニングを利用した自学自習
(個人情報保護、危機管理、接遇、著作権、など)
(02) 研修施設や配属先の図書館で、eラーニングシステムなどを利用した集合研修
(裁判員制度と図書館、図書館ボランティア、選書:全6講座、他)
(03) テストやアンケートを、自宅などで、eラーニングシステムで個々に受講
■専用研修施設の開設について
TRCの本社ビル内に開設した図書館スタッフ専用の研修施設は、72名を収容できる講義室、研修用の図書館システムを備えた模擬図書室、eラーニングのコンテンツを制作するためのスタジオなどで構成されています。
























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