ウェザーニューズ、小型レーダーによりゲリラ雷雨や竜巻などの局地的な気象現象を捕そくへ

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weather1071.jpg ウェザーニューズは7日、交通機関に大きな影響を与えるゲリラ雷雨や竜巻、突風、豪雪などの局地的な気象現象を捕そくするため各地に配置した小型レーダー(写真)を相互に協調して観測する世界初の小型レーダーネットワークを構築すると発表した。すでにウェザーニューズは交通関連企業と実験的に観測してきたが、小型レーダーネットワークが大きな効果が見込めるとして、年内に数十台規模に拡大、利用技術を確立する。

◎これまでの経過、小型レーダーの特徴などは下記の通り。

■「交通気象を考える会」で小型レーダーの利用方法を議論
 近年の増加傾向にあるゲリラ雷雨、竜巻や突風、豪雪などの短時間で局地的な気象現象は、社会インフラである交通機関に大きな影響を与え、被害も多く出ています。2005年に発生した列車脱線事故も局地的な気象現象が原因と言われており、こうした災害を防ぐことを目的に「交通気象を考える会」は発足しました。

 「交通気象を考える会」は、道路、鉄道、航空など、実際の交通の現場に関わる企業が参加しています。アドバイザーにオクラホマ大学の佐々木名誉教授を迎え、ゲリラ雷雨や豪雪など、交通各社が持つ業務上の気象リスクにあわせた対応策を取るため、短時間に観測可能な小型レーダーネットワークの必要性が議論されてきました。

■短時間で局地的な気象現象を捉える小型レーダーの特徴
 小型レーダーネットワークは、「交通気象に影響を与える局地的な気象現象を捉える」ことが目的です。当社は2007年より次世代のレーダー観測技術やその利用方法に関する研究・開発をするアメリカのプロジェクト、CASA(The Center for Collaborative Adaptive Sensing of the Atmosphere)に参加し、小型レーダーに関するノウハウを蓄積してきました。

 短時間に局地的な強雨をもたらす雨雲は、発生から消滅までの時間が非常に短く、既存のレーダーシステムではその発生や発達を捉えるのは困難でした。一方、今回開発した小型レーダーは、従来のレーダーでは捉えられなかった雨雲を捉えられる特徴を持ち、さらに複数のレーダーをネットワーク的に配置して協調観測をすることで、雨雲の発生や発達をいち早く検知し追跡することが可能になります。

 

weather1073.jpg【 小型レーダーの特徴 】
・航空機に搭載するレーダーを利用したもので、非常に小型である
・既存の気象レーダーは最短1分に1回の観測であるのに対し、本レーダーは6秒に1回の高頻度な観測ができるため、リアルタイムな実況監視で局地的な気象現象を見逃さない
・空間解像度が数百メートルメッシュの高解像度な観測が可能
・既存の気象レーダーのデータは高度2kmより高い比較的高層の雨雲の情報であるのに対して、本レーダーはゲリラ雷雨や竜巻、突風などの発生や発達の予測に重要な指標となる、対流圏下層(高度2km以下)の雨雲を捉えることができる
・雨雲の強度の情報の他にも「風」の情報も得られ、雨雲の発達や移動方向を捉えることが可能
・複数のレーダーの協調観測で、長時間で広範囲にわたり雨雲の発生や発達を捉え、その動きを追跡することができる
・車を利用した移動観測で機動性を発揮

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